築山ラインの復元-報告書部-
2024/2/18
取り急ぎ県立大学の学生が、上空からのドローン写真および3Dスキャンデータから現状の地割を図面化しました。
主なレイヤーとして
・コンクリート立上り(築山)の輪郭
・飛石、景石の輪郭
・スラブの破損カ所のプロット
を作成し、昭和35年2月の三玲実測図と重ね合わせてみました。
写真1

大きなところではこのような具合にズレてきています。
高梁は軽い吹雪でしたが、寒さに負けずひとまず現在のコンクリートに当時のラインを石灰でかいてみました。
三玲の実測図と当時の写真で相違があるカ所は、現実を映している写真を優先して白線をひいていきます。


実測図と現状がこれほどズレがあることについて、考えられる原因としては
1.三玲の作庭後、大規模な改修が行われた。
2.初めからこの形状であった。=実測図が誤り
3.躯体は初めからこの形状であったが、
仕上げの段階で実測図のようなラインが生まれた。等
どれを仮説とするかによっては工事の方針が変わってくるので、慎重に検討しています・・・。
